
国内学会への協力
第29回日本登山医学会学術集会(2009)
- (会長:評議員 高山守正)
開催期間 |
2009年(平成21年)5月30日(土)~31日(日)
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会 場 |
東京コンファレンスセンター品川(港区)
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主 催 |
(財)日本心臓血圧研究振興会、第29回日本登山医学会学術集会
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参加者数 |
約341名
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- 会議の目的概要
- 第29回日本登山医学会学術集会(2009)を2009年5月30-31日の2日間にわたり東京品川のコンファレンスセンター品川にて開催いたしました。本学会のメインテーマは、「登山医学の原点を問う」として登山医学・山岳医療に関係者に加え一般登山者にも参加を呼びかけ、計341名の多くの参加を頂きました。
- 21世紀に入り私達は物質文明・消費文明による莫大な課題が集積し、築き上げられてきた概念が変わろうとしています。地球全体を視野に個々の生活に還るエコロジーの思想、物から心へと精神性を求める動きなど、これからの人間を取巻く環境は大きく変わるところです。登山医学は、その原点に急性高山病・高地肺水腫脳浮腫といった低圧低酸素により生じる障害、低体温症や凍傷といった寒冷障害など循環呼吸器系を中心とした病態生理に加え、登山や高所で起こる運動機能や神経機能などの障害に注目して進歩して参りました。そして医師、運動生理学研究者、医療従事者ばかりでなく、登山や高所での健康にかかわる旅行業者、山岳ガイド、遭難対策従事者などすべての職業の方が参加してきた事が大きな特徴です。
- 日本登山医学会のこの立場を基礎に、登山と医学のかかわりの中で、私たちは社会に貢献する学会として活動していく責任があります。登山医学、山岳環境が医療へ、市民の健康へ貢献する事に重きを置き、登山医学の社会への関りを示すことを企図して学術集会を構成致しました。
- 本学会のシンポジウム主課題として「低酸素への順化と高所性心肺脳障害の成因と対策」を取り上げ、運動生理、循環器学、呼吸器学、脳神経学、そして遺伝子科学の立場で、最新の進歩からの対策を一般医療につながる低酸素医学を含み論じました。そして主課題に関連して、75歳にて最新医学を実践の場に生かし、不整脈克服からエベレスト登頂へと導いた医学的戦略の成果を三浦雄一郎氏の特別講演にて示していただきました。またわが国の登山界の重要な課題のひとつである「中高年登山者の遭難事故防止への集学的アプローチ」をシンポジウムのテーマとして取り上げ、広い視点から議論し、これに関連して「山岳診療所の運営実態と将来」をテーマに厳しい運営継続の状況の中での努力を問題提起いたしました。
- さらにファイアサイドセミナーには「疾患既往者の登山をどのように指導するか?」をテーマとして企画し、本学会の活動として成果が上がりつつある登山者検診の考えを基礎にして、実際の診療の場にて疾患既往者が希望する登山に対しての診療指針作りを視野に入れた構成としました。本邦初のテーマであり、臓器別に専門家より提示されました。
- 1日半の期間の中に、特別プログラム29題、一般演題40題の多数の発表とともに実りある明日へと繋がる活発な議論を行う事が出来ました。なお最後の日曜日午後に市民公開講座を設け、登山者が身につけて欲しい「ファーストエイド」を総合的救急医療に造詣の深い専門家に指導していただき、私たちが貢献できる社会性の一端を示す事が出来たものと思います。
- 市民の健康を進め、楽しい安全登山を支える科学を示す責務を担う本学会の年次集会を、公益財団法人日本心臓血圧研究振興会の主催の元に実施する事ができ、振興会事務局ならびに関係の皆様には多大なご協力を頂き厚く御礼申し上げます。
