
-
第64回日本循環器心身医学会
(会長:理事 笠貫 宏)開催期間: 平成19年10月27日(土)〜28日(日) 会場: 日本教育会館(千代田区) 主催: 日本心臓血圧研究振興会、第64回日本循環器心身医学会 参加者数: 300名 この会は循環器PSMの会が発展したもので、循環器PSM(Psychosomatic Medicine)の会は、昭和47年に日野原 重明先生(聖路加国際病院理事長・同名誉院長)、石川 中先生(故 東京大学心療内科教授)、鈴木 仁一先生(元東北大学心療内科助教授)によって、循環器領域に心身医学(Psychosomatic Medicine)を導入・普及させるために設立されました。
心臓病の患者さんの多くは命におびえ、心の悩みや苦しみを持ちながら生活の質(QOL)は著しく低下しています。最近は心臓病の患者さんの不安やうつが病気の発症や生命予後にさえ影響することが明らかにされつつあります。
今回は心臓疾患患者さんと家族の方々の心のケアを医師(循環器科医、精神科医、心療内科医)・看護師のみならず、関連領域の専門家(保健師、心理士、音楽療法士、アロマセラピスト、アートセラピスト、栄養士、臨床工学技士、臨床検査技師、薬剤師、作業療法士、理学療法士、ソーシャルワーカー、医学情報担当者等)とチームを作り、皆で考え実践していくことを目的とした学会として大きく生まれ変わりました。
その内容は体感講座(和温療法、交流分析、自律訓練法、アロマセラピー、音楽療法)、お昼のセミナー、特別講演:ケアの本質(日野原重明先生)、海外招聘講演:植込み型除細動器(ICD)患者さんの心のケア、各専門領域の方々に参加いただくケースカンファレンス、市民広場(みんなでこころのケアを考えよう)など盛りだくさんでありました。
特に「患者さんから学ぶカンファレンス」では、心理社会的側面を考慮し、チーム医療の実践に取り組んだ5症例の症例検討会が行われました。このカンファレンスは、本学会でも初めての試みでありましたが、各領域の専門家から活発な意見が交わされ、この学会の大きな特徴であるチーム医療実践のモデルケースであり、この試みは大変意義深いものと思われました。
また、「体感講座」ではそれぞれの会場にわかれて、心身医学的アプローチの実体験を目的とし、専門家の講義と体感していただく試みであり、これも会場内が熱気にあふれ立ち見が出るほどで、単に講演を聴くだけでなく自分自身で体感することの意義を改めて強く感じました。
「市民広場」では、みんなでこころのケアを考えよう-患者さんと家族の人々とご一緒に-をテーマとして、森山先生のご講演《患者を支える家族にできること》では、具体的な家族の苦しみをより深く理解し、解決していく方法をやさしくお話しいただきました。その後は会場全体で、様々な楽しい体感を交えた講演の企画により、患者、医療者を問わず全員が楽しく参加する革新的な市民講座が執り行われ、ホール全体が広場としての一体感を持つことができました。
循環器心身医学と一口に言っても、多種多様な視点とアプローチの仕方がありますが、循環器疾患に関わる多職種の専門家が一丸となって、循環器心身医学を発展させていこうとする強い思いが伝わってくる大会でありました。
本学会を開催するにあたり、多大なるご支援を賜りました関係各位に、厚く御礼申し上げます。








